トラック運送業において、納期や利益を優先するあまり、知らずしらずのうちに“過積載”のリスクを抱えてしまうケースは少なくありません。
しかし、過積載は重大な事故や車両の故障、さらには厳しい罰則を招く原因となります。ドライバーの安全を守り、事業の信頼を維持するためには、過積載を正しく理解し、防止することが不可欠です。
この記事では、過積載とは何か?を基礎から解説し、過積載が引き起こす危険性や、トラブルを未然に防ぐための3つのポイントをお伝えします。さらに、過積載防止に役立つおすすめのトラックスケールメーカーもご紹介しますので、実務に直結する知識をしっかりと身につけていただけます。
知らなかったでは済まされない過積載のリスク。その本質を理解し、安全で効率的な運送業務を目指しましょう。
過積載とは
過積載とは、道路運送車両法で定められた最大積載量を超えて荷物を運搬することを指します。具体的には、車両ごとに定められた最大積載量を超えた状態で荷物を積み、運行することが過積載にあたります。
過積載は、トラックの性能や安全性を著しく損なうだけでなく、重大な事故を引き起こすリスクもあります。また、道路交通法や貨物自動車運送事業法などの関連法令に基づき、過積載には厳しいペナルティが課せられるため、注意が必要です。
トラック運送業界で安全かつ持続可能な事業運営を行うためには、過積載の定義や基準を正しく理解し、常に法令を遵守する意識が欠かせません。
最大積載量を1kgでも超えれば過積載と判断
過積載は、少しぐらいなら大丈夫と思われがちですが、法律上は最大積載量を1kgでも超えれば過積載と判断され、違法行為となります。
最大積載量とは、道路運送車両法で定められた安全に運行できる貨物の最大重量です。これは車検証に記載されており、車両の性能や構造を基に決定されています。
仮に1kgオーバーでも、法的には過積載として扱われ、罰則の対象になります。実際、取り締まりではトラックスケールなどで厳密な重量測定が行われるため、わずかな超過だから大丈夫という油断は命取りです。
また、荷主や運行管理者にも責任が問われる場合があり、ドライバーだけでなく事業所全体が罰則や行政処分の対象となるリスクがあります。
最大積載量の計算法
最大積載量とは、トラックが安全に運行できる貨物の最大重量であり、以下の計算式で求められます。
最大積載量 = 車両総重量 - (車両重量 + 乗車定員 × 55kg)
- 車両総重量:車両自体の重量に、貨物や乗員を含めた合計の重量を指します。
- 車両重量:車両本体の重さで、燃料やオイルなども含まれます。
- 乗車定員 × 55kg:1人あたり55kgを基準とした、全乗員の合計体重です。
たとえば、車両総重量が10,000kg、車両重量が7,000kg、乗車定員が2名の場合、
最大積載量 = 10,000kg - (7,000kg + 2 × 55kg)= 2,890kg
この場合、2,890kgが最大積載量となり、これを1kgでも超えると過積載となります。
過積載に潜む3つの危険性
過積載は単なる法律違反にとどまらず、安全運行に大きなリスクをもたらします。積載量を超えて走行すると、トラックの制御性能が低下し、思わぬトラブルや重大事故を引き起こすなど危険性は理解しておきましょう。
ここでは、過積載が招く代表的な3つの危険性を詳しく解説します。
それぞれ詳しく解説していきます。
制御が困難になる
トラックは、車両総重量に基づいたブレーキ性能で設計されています。しかし、過積載状態では車両が想定以上に重くなるため、ブレーキの制動距離が大幅に延び、急停止が難しくなります。これにより、追突事故や多重事故のリスクが高まります。
さらに、過積載により荷物の積み上げが高くなると、重心が上がり左右のバランスが不安定になり、その結果カーブや急ハンドル時に横転やスリップが発生しやすくなるのです。
重大事故を引き起こしやすい
過積載車両は重量が大きいため、万が一の衝突時に相手車両へのダメージが甚大になります。特に前方車両に追突した場合、衝撃が大きくなり、死亡事故や多重衝突事故につながる可能性が高いです。
また、制動距離の延長と相まって、トンネルや下り坂などの危険な道路環境で大事故を引き起こすリスクが高まります。
車両への負担が大きい
過積載は車両に深刻なダメージを与えます。想定を超えた重量負荷により、以下の箇所が特に損傷を受けやすくなります。
- フレームや車体:金属疲労やひび割れが発生
- サスペンション:沈み込みやバネ折れのリスク増大
- ブレーキ:制動性能の低下や摩耗の早期進行
これらのトラブルは、修理費用の増加や予期せぬ運行停止を招き、事業コストの大幅な増大につながります。
過積載は、運転操作の難易度を上げ、事故のリスクを高め、さらには車両寿命を大きく縮めます。これらの危険性を深く理解し、日常の積載管理や過積載防止策を徹底することが、安全運行と事業の安定につながります。
過積載の罰則とは
過積載は、道路法および貨物自動車運送事業法に基づき厳しく規制されており、重量超過の程度に応じて罰金や行政処分が科されます。
過積載の罰則は運転手だけにとどまらず、事業者や荷主にまで及ぶため、運送業に関わるすべての立場が責任を持つ必要があります。
運送業務に関わる全員に責任が問われる仕組みになっており、ドライバーは反則金や免許停止・取消などの処分を受ける可能性があります。さらに、運行管理者は指導監督義務違反により行政処分を受け、事業者は事業停止命令や許可取り消しなどの重大なペナルティを科されます。
厳しい罰則を回避するためにも、積載管理の徹底はもちろん、関係者全員がコンプライアンス意識を持つことが重要です。さらに過積載の罰則について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
過積載を防止するための3つのポイント
過積載は、法律違反や事故リスクだけでなく、事業そのものを危険にさらします。しかし、日常的な管理や仕組みづくりを徹底することで、過積載は未然に防ぐことが可能です。ここでは、効果的に過積載を防止するための3つのポイントを紹介します。
それぞれを詳しく解説していきます。
目視で異変を確認する
過積載を防ぐ基本的な取り組みとして、まずは目視による確認が挙げられます。
確実性はありませんが、サスペンションの下がり具合や荷台の沈み、タイヤのつぶれ具合などを確認することで、異常な積載を見抜く手がかりになります。特に、出発前点検や積み込み直後のチェックは、トラブルの早期発見につながります。
正確なトラックスケールを導入する
過積載を根本から防ぐためには、正確な積載量の把握が不可欠です。
そのため、車両重量計やリアルタイムで積載量が確認できるモニタリングシステムを導入することが効果的です。これにより、目視ではわからない細かな重量超過を即座に検知し、ドライバーや運行管理者が迅速に対応できるようになります。
監督責任者を設ける
積載量の確認をドライバー任せにしてしまうと、業務量の増加や時間に追われることで確認が疎かになる恐れがあります。
そこで、専任の監督責任者を設け、積載量を客観的かつ定期的にチェックする体制を整えることが重要です。これにより、運転者の負担を軽減するとともに、組織全体で過積載防止に取り組むことができます。
過積載は、ドライバー・事業者・管理者が協力し、仕組みを整えることで未然に防ぐことが可能です。安全な運行と法令遵守を実現するためにも、ぜひこれらのポイントを日々の業務に取り入れましょう。
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項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社宝計機製作所 |
住所 | 山口県柳井市柳井3889番地 |
創業年月 | 昭和25年1月 |
公式サイト | https://www.takara-scale.co.jp/ |
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まとめ
過積載は、事故リスクの増加や車両の損傷、さらには厳しい罰則や事業停止など、運送業に深刻な影響を及ぼします。最大積載量は1kgでも超えれば違法となり、ドライバーだけでなく事業者や荷主にも責任が問われるため、正しい知識と対策が不可欠です。
過積載を防ぐためには、目視での異変確認、正確なトラックスケールの導入、そして監督責任者の設置など、日常業務における意識と仕組みづくりが重要です。
特に、正確な積載量管理には信頼性の高いトラックスケールの導入が効果的です。創業74年の実績を誇る老舗メーカー『宝計機製作所』のトラックスケールは、固定式からポータブルタイプまで幅広いニーズに対応し、多くの運送事業者から支持されています。
過積載は知らなかったでは済まされないリスクです。法令遵守と安全運行を徹底し、ドライバーと事業の未来を守りましょう。